経過

※途中でシン・エヴァの話をしてるんで、ネタバレはありませんが、まったく何の前情報も欲しくないという人はご注意ください

 

 

 

PMS対策で薬を飲み始めて三週間目。副作用がほとんど出なくなってきた。実際のところ、飲み始め10日くらいは副作用で身体がきつくて、精神状態もかえって悪化してしまい、生活が破綻気味だった。とくに最初の五日間は鬱がひどく、このさきの生活や人生も絶望的だと思った。夕飯は出前とかスーパーの幕の内弁当とかを毎日食べてた。

 

しかし身体の症状も精神状態も毎日ちょっとずつ良くなってきた。今日は、午前中はそこそこ仕事もできて、良かった。午後は眠気がひどくて気を失うように寝てしまった。目が覚めた後はちょっと鬱っぽかった。夕方になると気持ちは落ち着き、少し時間をかけて夕飯のおかずを多めに作ることができた。

掃除とか料理とか、日に日にちょっとずつ手に付くようになっている。

けど今、この日記書きながら、ちょっと中断してトイレに行ったら洗面所の鏡で見た自分の顔がすっごい顔色悪くて病人という感じだったんで、お前自分で思ってるほど具合良くないぞ!と気付いた。どうりで子供が心配そうに私の「治療」をしてくれるわけだ。さっきから「メルちゃんの救急車セット」で熱を測ったり注射をしたり薬を処方してくれたりしている。いつものお医者さんごっこだと思ってたけどほんとに私が具合悪そうなので真面目に治療してくれてるのかもしれん。よくできた保育園児です。

 

ほんとはこういう細かい体調の記録を(自分だけが見れるところに)毎日取ったほうがいいんだけど、その気力すら無い。日記とかメモを取る用のノート買ったんだけど、ずっと白紙のまま。まあ、たまにこうやってブログに書いておこうと思います。

 

年末からずっと取り組んでた積読の消化ですが、途中で何度もサボりながらもだいぶ進んで、Kindle積読はいったん0になりました。紙の本はまだ、20冊くらいはあるかな……

 

この本とか

・ニッポンの文学 (講談社現代新書) 佐々木 敦

これとか

・社会にとって趣味とは何か:文化社会学の方法規準 北田 暁大, 解体研

先週から今週にかけて読んで印象的だった本です。面白かったけど、鬱を悪化させる効果もあった気がする。とくに「ニッポンの文学」のほう。読んでてムカムカした(面白かったけど)。文学は身体に毒です。

日本の、現代の、純文学や思想の話となるともう決まって全共闘の、安保闘争の、あさま山荘の……と始まって、それがまあ、まさに私の父親の世代の青春そのものなんだろうけど、もうね、このあたりの話がとても面白くて、かつ、ムカムカして鬱になります。私もたくさんそういうテーマの文学を読んできたし、また間近に親や教師たちの政治思想や人生観も浴びながら育ったし、大人になるほどにそれがよくわかってくる。わかるんだが、最終的に宮台真司とか東浩紀とか……その他大勢……色んな人が入れ替わり立ち替わり現われて色んなこと言ってるのを見て、読んで、全部味わって総括して最終的に「結局あんたらが社会の何を知ってるんだよ?」と心の中で怒鳴り散らしてしまう。あー鬱だ。鬱。だからこういうの読むと毎度、面白くて賢くなれるけど、疲れる。疲れたなー。しばらくは日本の純文学のことを忘れて暮らしたい。ふう。

 

エヴァンゲリオンが完結しましたね。私は映画館に行く時間が取れないのであと数年観れないと思うけど、みんなの感想を読んで、意外にもちゃんと完結したらしいと聞いて、まあそれは良いニュースだなあと感じた。庵野監督の思春期も長かったなあ。永遠に思春期やってるのかなと思ったけど、きちんと令和の時代に(遅ればせながら)「大人への一歩を踏み出す」という結末を若者たち(と、大人になり切れなかった大人たち)に示してあげられたのは、良いニュースだと思う。その結末はすごくオーソドックスでありきたりなものなんだろうけど、何の結論も示せないよりはずっと良い。

 

私にとっては、文学でもアニメでも何でも同じなんだけど、若い人が悩む話というのは永遠に普遍的なテーマだしいつの時代にも多くの人を共感させるし、また、創造性の豊かな人・感受性の高い人というのはそういうものを描きだすのに長けてるのだろうと思うけど、「結末」をちゃんと書ける作者が少ない。少ないと思う。何か、超常的な論理の飛躍をしていきなり「なんか冒険が終わったらいつの間にか大人になってました」と締めくくったり、エヴァの例みたいにずーっとグダグダ「大人になれない」「なりたくない」って言い続けて結末を持ってこないとか。あと、一番多いのは「死ぬ」という終わり方。直接でも間接的でも、彼岸に行ってしまう、そしてさようなら、という終わりがとても多い。私はそういうのは結末としては良いものじゃないと思う。

若い人が、実際にいま現在進行形で悩んでいる人がその悩みを物語に描いて、それで結末を持ってこれないのは仕方ないとは思う。まだ大人になったことがないわけですからね。大人になったことがないのに、主人公が大人になるという具体的な過程を描くことはできない、それはリアルにそうだと思う。

 

だけどいい大人がそれをやってんのはほんと幼稚で無責任だなって私は思うんですよ。その物語を読まされる年下の若者達はそれをどんな顔で受け止めればいいわけ?って思う。「大人になれなかった」「大人になる方法が分からなかった」と嘆いてる親の姿を、見せられながら育つ子供たちの気持ちにもなってほしいわ。気まずいし救いが無さ過ぎる。鬱すぎるでしょう。こういうことが、私の周りではずっと起きてたし、きっと日本全国で、しばしば普遍的に起きていた、起きているんだろうなと思ったりする。

 

なんだかんだ言っても、やっぱり、大人は若い者たちに人生を示すべき。それは立派なものや華やかなものや偉いものじゃなくていいから、人生楽しんでるよってことをね。大人になるのは怖いことじゃないし「夢の無い」ことでもないし、けっこういいもんだよ、悪くないよ、ってことを伝えていかなきゃいかんのじゃないか。すくなくとも私はそういう親、そういう大人、そういう創作者としてやっていきたいし、私の好きなアーティストの[ALEXANDROS]もいつもそう歌ってるからね。

 

鬱だけどちゃんと治療してそこそこ子育てとかしながら趣味の小説を楽しんで暮らして行こうと思うし、ネットにはそういうことを書いていくようにしていきたい。エヴァは完結してほんとにおめでとうおめでとう。パチパチパチ……